ホテル暮らしが飽きる原因7選【8年続けた私の感想】

生活

ホテル暮らしと聞くと、多くの人が憧れるライフスタイルの一つかもしれません。毎日が非日常のような感覚で過ごせること、日常の雑務から解放されることなど、多くの魅力があります。しかし、8年間ホテル暮らしを続けてきた私から見ると、この生活スタイルにも飽きる原因は少なくありません。今回は「ホテル暮らしが飽きる原因7選」と題して、長年の経験から感じた飽きるポイントを共有します。この記事を通じて、ホテル暮らしのリアルな姿をお伝えすることで、これからこのライフスタイルを考えている方の参考になれば幸いです。

ホテル暮らしは飽きる原因7選

ホテル暮らしとライフスタイルが合わず疲れてしまっている場合

ホテル暮らしが一見魅力的に思えるものの、長期間続けていると「飽きる」感覚を覚える人も少なくありません。その背後にある大きな原因の一つは、ホテル暮らしとその人のライフスタイルが合わない場合です。日常生活の中で、自分のライフスタイルにフィットしない環境は、徐々に疲れを感じさせ、やがては生活そのものに対する興味を失わせてしまいます。

例えば、会社員として忙しい日々を送る人にとって、オフィスに近いホテルを選ぶことは必須です。しかし、そのようなホテルが常に自分の予算内で見つかるとは限りません。加えて、会社に適した服装を維持するためには、スーツやシャツを常にきれいな状態に保つ必要があります。このためには、洋服を大量にスーツケースに詰め込んで持ち運ぶ必要が出てきますし、ホテルにアイロンがない場合もあり、外出先で対応しなければならないこともあります。

このような日々の細かなストレスは、積もり積もって大きな疲れとなり、結果としてホテル暮らしに対する情熱を損ねてしまうのです。また、プライバシーの問題も無視できません。ホテルでは常に清掃スタッフや他の宿泊客と顔を合わせるため、自宅のようなプライベート空間を持ちにくいです。個人的な時間や空間が必要な人にとっては、この点もまた大きなストレスとなり得ます。このような疲れが飽きる原因にもなります。

同じホテルに2週間以上滞在する

ホテル暮らしをしていると、特定のホテルに2週間以上連続で滞在することがあります。私自身、このような経験を何度もしてきましたが、どんなに快適で高級なホテルであっても、同じ場所に長くいると徐々に飽きが来ることに気づきました。最初は新鮮でワクワクするホテルの部屋も、景色も、設備も、徐々にその魅力を感じなくなってしまいます。

これは高級マンションに住む人が、最初は素晴らしいと思った景色に次第に慣れ、それを特別だと思わなくなるのと同じ現象です。人間は新鮮な刺激に対して敏感ですが、同じ環境に長くいるとその刺激に慣れてしまい、新たな感動を得ることが難しくなります。その結果、ホテル生活においても、長期間同じホテルに滞在することは、飽きる大きな原因となります。

飽きを回避するためには、定期的にホテルを変えて生活することをお勧めします。個人的には、お気に入りのホテルを5つ程度選び、それらのホテルをローテーションするようにしています。それぞれのホテルには異なる特徴があり、場所によって提供されるサービスや周辺の環境も変わってきます。このように定期的に場所を変えることで、常に新鮮な気持ちを保つことができますし、移動自体が苦痛ではなく、むしろ楽しみの一つとなります。

仕事をせずダラダラと生活をしている

ホテル暮らしにおける「飽きる」という感覚は、生活スタイルに大きく左右されることがあります。特に、ダラダラとした生活を送っていると、ホテル暮らしの魅力を十分に感じられなくなり、その結果、生活に対して飽きや倦怠感を抱きやすくなります。実際に私自身、過去に3年近く東南アジアのホテルで仕事もせずにのんびりと過ごした時期がありました。その期間、ホテル暮らしのメリットをほとんど実感できず、日々が単調で面白みに欠けるものになってしまいました。

ホテル暮らしの大きな魅力の一つは、日常生活のさまざまな面倒ごとから解放されることです。例えば、部屋の掃除や洗濯、買い物といった日常の雑務が必要なくなりますし、水道光熱費などの管理も不要になります。これらは全てホテルのサービスがカバーしてくれるため、本来であればその時間を自分の仕事や趣味、自己啓発などに費やすことができます。

しかし、ダラダラとした生活をしていると、これらのメリットが単なる日常の一部と化してしまい、感謝や感動を覚えることが少なくなります。私がそのような生活を送っていた時、毎日が似たり寄ったりで新鮮さを感じることがなく、ホテル暮らし自体に飽きてしまったのです。

それに対して、全力で仕事に取り組んでいると、ホテル暮らしの恩恵をより強く感じることができます。忙しい毎日の中で、掃除や洗濯などの日常業務を気にする必要がないこと、いつでも清潔で整頓された空間で過ごせることなど、ホテル暮らしが提供するメリットに改めて感謝するようになります。そして、それらのメリットが仕事のモチベーションや生活の質を高めてくれることを実感します。

同じ国に2ヶ月以上滞在する

長年のホテル暮らしを経験してきた中で、私が直面した一つの課題は、同じ国や街に2ヶ月以上滞在し続けた時の「飽きる」感覚です。当初は新鮮な驚きや発見が溢れている場所でも、時間が経つにつれて、その日々の生活が徐々に単調なものへと変わっていくのを感じます。生活のためにその場所にいるとはいえ、どうせなら毎日新たな刺激を求めて過ごしたいものです。

同じ国に長期間滞在するということは、その土地の文化や生活習慣に深く触れることができる一方で、新たな発見が少なくなりがちです。例えば、最初は異国の料理や風景にわくわくしたものの、同じような日常が続くと、新鮮さが薄れていきます。また、同じ街の同じ場所を何度も訪れるうちに、それまで感じた興奮や驚きが薄れてしまうのです。

しかし、このような飽きの感覚に対処するためには、心の声に耳を傾け、自分が本当に求めている場所に身を置くことが大切です。移動にはコストがかかり、新しい土地に慣れるまでには時間と労力が必要です。それでも、新たな環境への移動は新しい刺激や学びをもたらし、日々の生活に新鮮な風を吹き込んでくれます。

実際に、私が新しい国へ移動することを決意した時、それは決して簡単な選択ではありませんでした。しかし、その地で新たな人々との出会い、未知の文化や風習に触れることで、生活に対する情熱が再燃しました。例えば、アジアからヨーロッパへ、または南米へと場所を変えることで、全く異なる生活様式や価値観に触れ、それが私の視野を広げ、毎日を充実させてくれました。

同じグレードのホテルに泊まり続ける

ホテル暮らしを続ける中で、私が気づいたのは、同じグレードのホテルに泊まり続けると徐々に飽きが生じるということです。一般的にホテル生活は費用がかかるため、多くの人がコストパフォーマンスを重視して宿泊先を選びがちです。確かに経済的な観点からは理にかなっていますが、このような選択が長期にわたると、どのホテルに泊まっても似たり寄ったりのサービスや環境になりがちで、新鮮さが失われてしまいます。

例えば、ビジネスホテルでは、基本的な宿泊ニーズは満たされますが、その範疇を出ることはほとんどありません。長期間、同じような設備やサービスレベルに接していると、どうしても生活にメリハリがなくなり、日々の刺激が欠けてしまいます。

そんな時、私が試した解決策は、時折自分を高級ホテルにご褒美として泊まらせることでした。高級ホテルでは、細部にわたるサービスや、非日常を感じさせる豪華な内装、優れた設備など、普段体験できないような特別なものが多くあります。たとえば、ルームサービスで提供される一流シェフの料理、絶景を望めるラウンジ、高級スパ施設などは、日常から一歩離れた贅沢な時間を過ごすことができます。

このような非日常的な体験は、「これからもっと頑張ろう」というモチベーションに繋がります。実際に私自身、高級ホテルでの滞在を通じて、日々の仕事に対する意欲が増したことを実感しました。まるで、普段の生活に対する新たな視点を得ることができ、その結果として生活全般に対する飽きを感じることが少なくなりました。

リモートワークができない人

ホテル暮らしは多くの場合、リモートワークをしている人にとって非常に魅力的な選択肢です。しかし、リモートワークができない人にとっては、このライフスタイルが意外と「飽きる」原因になることもあります。私自身、ホテル暮らしを始めた当初は、その便利さや魅力に魅了されていました。起床してすぐに仕事を開始し、外出中は部屋の清掃をしてもらい、帰ってくると清潔な環境で再び仕事を続けることができる。これらはリモートワークをする上で非常に大きなメリットです。

しかし、オフィス勤務や外出が多い業務に就いている人は、ホテルの部屋にいる時間が限られてしまいます。そのため、ホテル暮らしの大きなメリットである、部屋の清掃や水などの備品の準備、食事のサービスなどを十分に享受することが難しくなります。朝早く家を出て夜遅くに戻る生活をしていると、結局のところホテルのサービスをほとんど利用できずに、そのメリットを感じることが少なくなってしまいます。

このような生活を続けていると、徐々にホテル暮らしの新鮮さや魅力が薄れ、部屋での時間を単なる睡眠時間としてしか使わなくなってしまいます。そして、「ホテルに暮らす意味があるのか?」と疑問を抱くようになり、それが飽きる大きな原因になります。

おわりに

ホテル暮らしには疑う余地なく魅力がありますが、それにはいくつかの落とし穴も存在します。私が挙げた7つの飽きる原因を通じて、ホテル暮らしのリアリティが伝わったかと思います。しかし、こうした点を踏まえた上で、自分なりの解決策を見つけ出すことができれば、ホテル暮らしは非常に充実したものになるでしょう。

日々をどのように過ごすかは、最終的には自分自身の選択によるもの。ホテル暮らしが長く楽しいものになるかどうかは、私たちの日々の選択次第です。この記事が、あなたのホテルライフをより豊かなものにする一助となれば幸いです。

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