この記事では「翻訳家になるには?」についてお話しします。
翻訳家って、なんだかカッコいいですよね?異文化の橋渡しをする役割を担って、世界がもっとつながるお手伝いをするなんて素晴らしい!
そんな翻訳家を目指すみなさん、どんなステップを踏んで自分もプロの翻訳家になれるのか気になりますよね。この記事では、「翻訳家になるには?」という疑問に答えるため、翻訳家になるまでの道のりや、必要なスキルをわかりやすく解説します。
まず、言語スキルの習得方法や専門知識についてお話しし、続いて翻訳技術や実践経験の大切さに触れます。資格取得は必須じゃないけど、プラスになること間違いなし!そんな翻訳資格も紹介しますね。
そして、いざ仕事をゲットするために大事なポートフォリオの作り方や、仕事探しのコツについても解説します。この記事が、みなさんの翻訳家への第一歩になることを願っています。
翻訳家になる方法
翻訳家になる方法は大きく分けて以下の4つになります。それぞれ順番に説明していきます。
- 大学で英語を学ぶ
- 翻訳学校に入る
- 翻訳会社に勤務
- 独学
大学で英語を学ぶ
大学に入学することは翻訳家になるための必須要素ではありませんが、今学生の方であればとりあえず大学に行くことをおすすめします。(社会人の方は大学に行く必要はありません)
理由としては、やはり大学に通った方が将来翻訳家として仕事するときに、プロフィールに箔がつきますし、どこかの企業で翻訳の仕事をする場合でも採用される可能性が上がります。
また大学に通うことで、英語に関する深い知識を身につけることができるでしょう。基礎から応用までの英語スキルを網羅的に学ぶことができます。大学のカリキュラムは通常、文法、語彙、リスニング、スピーキング、リーディング、ライティングなど、あらゆるスキルを網羅しています。
周りの学生も英語を学んでいるので、英語に関する知識をシェアすることができます。仲間と一緒に学ぶことはモチベーションアップにもつながるでしょう。
そのほかにも大学では交換留学制度などもあり、比較的安価に海外留学をするチャンスに恵まれているため、翻訳家に必要な英語力をより効率的に身につけることができるはずです。
翻訳学校に入る
社会人の方の場合は、翻訳学校に入るのも有益な選択肢の1つです。
翻訳学校は、翻訳技術や業界に特化したカリキュラムが提供されるため、翻訳家としての専門的なスキルを効率的に身につけることができます。以下に、翻訳学校で学ぶメリットとデメリットを挙げます。
【メリット】
- 専門的なカリキュラム: 翻訳学校は、翻訳技術や翻訳業界に特化したカリキュラムを提供しており、翻訳家に必要なスキルを短期間で学ぶことができます。
- 経験豊富な講師陣: 翻訳学校の講師陣は、翻訳業界での実務経験が豊富であり、その知識や経験を生かして指導してくれます。これにより、翻訳家としての実践的なスキルを身につけることができます。
- ネットワーキングの機会: 翻訳学校では、同じ目標を持った仲間や、翻訳業界で働くプロフェッショナルと出会うことができます。これにより、貴重な人脈を築くことができ、将来の仕事獲得に役立つことがあります。
- 資格取得のサポート: 翻訳資格の取得を目指す場合、翻訳学校では資格試験対策のサポートが提供されることがあります。これにより、資格試験に合格する確率が高まります。
【デメリット】
- 費用: 翻訳学校の授業料は、一般的に高額であることが多いです。しかし、翻訳家としての収入が安定してくれば、投資に見合うだけの価値があると考えられます。
- 限定的な分野: 翻訳学校では、主に一般的な翻訳分野がカバーされることが多く、特定の分野に特化した翻訳技術を学びたい場合は、他の学習方法を検討
翻訳学校の場合には、キャリアサポートをしてくれる場合もあるので、それは本格化になりたい方にとっては大きなメリットでしょう。
しかしながら必ずしも翻訳の仕事をできる保証はありませんので、その場合、翻訳学校に通っていたことを履歴書に書いても、違う業種では評価されない可能性があり、それはデメリットです。
つぶしが効く選択肢は大学で英語を学ぶことでしょう。
翻訳会社で仕事を始めてしまう
翻訳家になる方法としていろいろな道がありますが、すでに英語力があるのなら翻訳会社に応募してしまうのも手です。
翻訳会社は、通常、応募者が翻訳の基本的なスキルや知識を持っていることを期待しています。
あなたがもしTOEIC900点以上持っているなど英語力が高い場合や、以下の場合には採用される可能性があります。
- 研修制度がある場合: 一部の翻訳会社では、新入社員向けの研修制度が設けられており、翻訳の基本的なスキルや知識を習得できる機会が提供されます。このような場合、英語力が高ければ、翻訳の知識がなくても採用される可能性があります。
- 他の専門知識が評価される場合: 翻訳業務では、専門分野の知識が重要となることが多いです。例えば、法律や医学、ITなどの分野での専門知識があれば、翻訳の知識がなくても、その専門知識が評価され採用されることがあります。
- 企業の状況による: 企業が人材不足であったり、独自の研修プログラムに自信がある場合などは、翻訳の知識がなくても英語力があれば採用されることがあります。
ただし、翻訳会社に就職するためには、できるだけ翻訳の基本的なスキルや知識を身につけることが望ましいです。翻訳の勉強をして資格を取得することや、翻訳の実務経験を積むことが、就職活動において有利に働くことが多いです。
仮に運よく、翻訳経験なく採用されたら、そこで仕事をしながら小さなところから翻訳について学んでいけばいいのです。
独学
もちろん、独学で英語の翻訳家になることは可能ですが、それには自己学習の意欲と努力が必要です。まず、英語と母国語の両方の言語スキルを向上させることが重要であり、読書やリスニング、会話練習などを通じて、英語力を磨くことが求められます。
次に、翻訳に関する書籍やオンラインリソースを利用して、翻訳技術を習得しましょう。翻訳の基本的な原則やテクニックを学び、文化的な違いや文章スタイルの理解を深めることが大切です。
翻訳家として成功するためには、専門分野を持つことも重要です。自分の興味や経験に基づいて、専門分野を選び、その分野に関する知識を深めることで、独自の強みを持つ翻訳家となることができます。
また、独学でスキルを習得した後は、実践的な練習を行いましょう。自分で翻訳を行い、できるだけ多くの練習を積むことが重要です。翻訳した文章を他の翻訳家やネイティブスピーカーに見てもらい、フィードバックを得ることも有益です。
最後に、翻訳資格試験に挑戦し、資格を取得することを検討してみてください。資格があることで、自分の翻訳スキルを証明することができ、クライアントや雇用主に信頼されることが容易になります。
日本の翻訳関連の資格
日本翻訳連盟認定翻訳者(JTF)
日本翻訳連盟認定翻訳者(JTF)は、日本翻訳連盟が主催する翻訳能力を証明する資格試験です。この試験は、一般・専門の翻訳能力を測定するもので、英語だけでなく、他の言語ペアにも対応しています。
翻訳業界で活躍するために、JTF認定翻訳者の資格を取得することは、自分の翻訳スキルを証明し、クライアントや雇用主から信頼されるきっかけになります。また、専門分野の翻訳スキルを評価する試験もあるので、自分の得意分野をアピールすることもできます。
試験は筆記形式で行われ、文法や語彙に関する問題や、実際に翻訳を行う問題が出題されます。合格すれば、日本翻訳連盟認定翻訳者としての称号を得ることができ、翻訳家としてのキャリアを積む上で、大変有益な資格となります。
JTA
JTA公認翻訳専門職資格試験は、日本翻訳者協会(JTA)が主催する翻訳能力を証明する資格試験です。この試験では、専門的な分野に焦点を当てた翻訳スキルが測定されます。英語をはじめとするさまざまな言語ペアに対応しています。
専門分野で翻訳家として活躍するために、JTA公認翻訳専門職資格を取得することは、翻訳スキルを証明し、クライアントや雇用主から信頼されるきっかけになります。さらに、専門的な知識と技術を持つ翻訳家としての評価を高めることができます。
試験は筆記形式で行われ、専門分野に関する文書の翻訳を中心とした問題が出題されます。合格すれば、JTA公認翻訳専門職としての称号を得ることができ、翻訳家としてのキャリアを築く上で、非常に有益な資格となります。専門分野での翻訳スキルを高めたい方には、この試験がおすすめです。
翻訳実務検定「TQE®」
翻訳実務検定「TQE®」は、翻訳スクールのサン・フレアアカデミーが主催する、翻訳能力を証明する資格試験です。TQE®は、翻訳実務の現場で求められるスキルを評価し、優れた翻訳家を認定する試験です。英語だけでなく、他の言語ペアにも対応しています。
翻訳業界で活躍するために、TQE®の資格を取得することは、自分の翻訳スキルを証明し、クライアントや雇用主から信頼されるきっかけになります。また、実務経験を積んでいる翻訳家にとって、さらなるスキルアップやキャリアアップの道を開くことができます。
試験は筆記形式で行われ、実際の翻訳業務で求められる技能や知識を試す問題が出題されます。合格すれば、翻訳実務検定「TQE®」の称号を得ることができ、翻訳家としてのキャリアを築く上で、大変有益な資格となります。翻訳のプロフェッショナルを目指す方には、この試験がおすすめです。
翻訳技能認定
翻訳技能認定試験は、翻訳技能を証明する資格試験で、一般社団法人日本翻訳機構(JTF)が主催しています。この試験では、ビジネスや専門分野で求められる翻訳スキルが評価されます。英語をはじめとするさまざまな言語ペアに対応しています。
翻訳業界で活躍するために、翻訳技能認定試験の資格を取得することは、自分の翻訳スキルを証明し、クライアントや雇用主から信頼されるきっかけになります。さらに、翻訳技能認定試験は、ある程度の実務経験を持つ翻訳家に向けた試験であるため、翻訳の専門性を高めることができます。
試験は筆記形式で行われ、実際の翻訳業務で求められる技能や知識を試す問題が出題されます。合格すれば、翻訳技能認定の称号を得ることができ、翻訳家としてのキャリアを築く上で、大変有益な資格となります。実務経験を持つ翻訳家や、翻訳のプロフェッショナルを目指す方には、この試験がおすすめです。
TOEIC
英語を勉強されている方、翻訳家になろうとしている方なら誰でもご存じですね。
多くの翻訳会社でもTOEICスコアを基準にしていますし、フリーランスとして仕事をする際もスコアは見られるでしょう。よってTOEICハイスコアを持つことは翻訳家になるための有益な資格となります。
TOEIC950点以上が最低ラインとなるでしょう。それ以下だと翻訳家としてはむしろマイナスの印象を与える可能性があります。
英検
英検も日本においては翻訳家になるための有益な資格の一つでしょう。プロの翻訳家になるのであれば英検1級を持っていることが望ましいでしょう。
翻訳関連の資格を取るメリット
翻訳関連の資格を取得することには、いくつかのメリットがあります。以下に、その主なメリットをご紹介します。
翻訳スキルの証明
まず第一に、客観的な基準を満たしたことを示す証となるからです。翻訳業界では、試験審査基準をクリアしたことにより、翻訳家としてのスキルや知識が一定水準に達していることが認められます。
また、資格を取得することで、翻訳家としての競争力が向上します。他の翻訳家と差別化を図り、クライアントや雇用主に対して自分の専門性をアピールすることができるため、仕事を獲得しやすくなります。
総じて、翻訳関連の資格は、翻訳家としての信頼性や市場価値を高めるために、スキルの証明として大変有益です。
実際多くの会社では少なくともTOEICスコア950点以上を基準としているところも多く、それがないと書類選考の段階で落とされる可能性があります。
キャリアアップ
翻訳資格を持つことで、翻訳会社や企業の翻訳部門で働くチャンスが増えるだけでなく、フリーランス翻訳家としても優位に立つことができます。
資格を持つことによって、自分のスキルや知識を証明できるため、より多くのクライアントから信頼され、仕事の依頼が増えることが期待できます。
スキルアップ
資格取得の過程で得た知識や技術は、他の翻訳家と差別化する要素となり、独自の価値を提供できるようになります。
これにより、自分のキャリアをより安定させ、長期的な視点で翻訳家として活躍できる基盤を築くことができます。
ネットワーキング
資格を持っていることが翻訳家同士のコミュニケーションや情報交換の機会を増やすからです。資格を取得することで、同じ資格を持つ翻訳家や関連団体とのつながりが深まり、コミュニティに参加しやすくなります。
このようなネットワーキングは、翻訳業界の最新情報や求人情報、プロジェクト情報などを入手しやすくするだけでなく、お互いに助け合いや協力ができる仲間を増やすことができます。また、経験豊富な翻訳家からアドバイスを受けることも可能になり、自分のスキルアップに役立てることができます。
さらに、ネットワーキングを通じて、翻訳家同士で仕事の紹介や共同作業の機会が増えることもあります。これにより、新しいクライアントや案件を獲得するチャンスが増え、キャリアの拡大に繋がります。
また、資格を持つことで、翻訳業界のセミナーやカンファレンスなどのイベントに参加しやすくなります。これらのイベントに参加することで、業界の最新動向や専門知識を得るだけでなく、他の翻訳家や関係者と交流し、自分の人脈を広げることができます。
要するに、翻訳関連の資格を持つことは、ネットワーキングの面でも大きなメリットがあります。資格を活用して翻訳家としての人脈を広げ、キャリアの発展に繋げていくことが重要です。
翻訳家になるために必須の資格
翻訳家になるために必要な英語力は高いため、一般的にはTOEICスコアや英検の上位レベルが求められることが多いです。
ただし、翻訳家になるために絶対に必要なスコアやレベルというわけではありません。それぞれの試験に関して、どのようなスコアやレベルが望ましいか説明します。
TOEICスコア
翻訳家を目指す場合、TOEICスコアは850点以上が望ましいとされています。特に、ビジネス翻訳や専門分野の翻訳を行う場合は、950点以上を目指すことが良いでしょう。TOEICスコアが高いことは、英語力を証明するために有利ですが、翻訳スキルや専門知識も同様に重要です。
しかしこのように書かれているものの、個人的には翻訳になるには最低でもTOEIC950点は必要だと考えてます。
なぜならそれ以下だと英語という言語をまだ理解できていない可能性があるので、能力不足と言わざるを得ません。
翻訳チェッカーの仕事であればTOEIC850点程度。プロの翻訳であるなら950点は必要かと思います。
英検
英検では、翻訳家を目指す場合、1級や準1級の取得が望ましいとされています。これらのレベルは、高度な英語力が必要であり、英語での読解、ライティング、リスニング、スピーキングなど、総合的な英語力が試されます。
ただし、英検の取得だけでは翻訳家に必要なスキルがすべて身につくわけではないため、実践的な翻訳スキルや専門知識を磨くことも重要です。
結論として、TOEICや英検の高いスコアやレベルは英語力の証明となりますが、翻訳家になるためには、それだけでは不十分です。翻訳スキルや専門知識を磨き、実際の翻訳作業をこなせる能力を身につけることが重要です。翻訳関連の資格や独学、翻訳学校での学びなどを通じて、総合的なスキルを向上させましょう。
翻訳家に求められる能力
高い英語力
英語翻訳家にとって高い英語力は不可欠です。
まず、様々な文章や文献を読み解くリーディングスキルが必要で、英語の文章を素早くかつ正確に理解し、翻訳作業を効率的に進めることができるようになります。また、専門用語や固有表現、イディオムなどにも対応できる力が重要です。
オーディオやビデオの翻訳を行う場合には、英語の発音やアクセントを正確に理解し、聞き取った内容を翻訳するリスニングスキルが重要になります。
さらに言語力だけでなく、英語圏の文化、慣習、歴史などを理解する文化的理解力も英語力に含まれます。これにより、翻訳の質が向上し、文化的背景を把握することで、言語のニュアンスを正確に捉え、適切な翻訳が可能になります。
英語力を高めるためには、英語の勉強だけでなく、英語圏の映画やドラマ、書籍、ニュースなどに触れることが有効です。また、海外の友人や知人との交流や、留学・海外赴任などの経験も役立ちます。
読む能力
翻訳家になる上で英語力はもちろん重要ですが、それは最低限必要なことです。最高レベルの英語力があることは大前提で、翻訳家としては英語力はそこまで武器にならないでしょう。
それよりも「読む能力」の方が重要です。
なぜなら英語を正確に翻訳するのはもはやAIや翻訳機の方がうまくできるからです。DeepLやChatGPTを使ったことがある方ならわかると思いますが、下手な翻訳家が翻訳するよりもレベルの高い文章が出てきます。
私はTOEIC950点以上を持っていますが、正直AIの方が速いし正確です。
このような状況の中で翻訳家に求められるのは「読む能力」です。
つまり英語の文章の裏にある「ストーリー」「感情」「意図」「時代性」を読み取る能力です。
例えば小説の翻訳をするにしても、シーンによって当然ながら登場人物の口調は変わりますよね?「キャラクターの性別」「上下関係」「シチュエーション」などによって丁寧な言葉を使ったり、あえて汚い表現を使う必要もあります。
日本語力
読む能力にもつながるのですが、それを日本語にする「日本語力」も必要です。もはやAIや翻訳機が発達した今の時代においてはこっちの方が重要かもしれません。
インターネット上で悩んでいることについて検索しているときに、GoogleやChatGPTにそれを打ち込んでも、当たり前の答えしか返ってこず、何にも役に立たないと感じることがあるはずです。
しかしTwitterで見つけた本の140文字の文章が、完全に自分が感じていたことや、自分が言いたかったことを全て言語化していて、スッキリしたと感じることがあるはずです。
日本語力とはそのようなものです。
英語を正確に翻訳するのは翻訳家として当然の能力として、それをどううまく表現するかが重要なのです。
同じ英語の文章でも、ストーリーによっては違う日本語になるでしょう。
全て同じ翻訳にするのであればもはやAIが作った文章を、構成すればいいだけなので、そのような翻訳家は9割以上が職を失うことになるでしょう。
リサーチ能力
翻訳家は、不明な言葉や専門用語、文化的背景などを調べる能力が求められます。効率的かつ正確に情報を見つけ出すリサーチ能力は、翻訳の質を向上させます。
もはやリサーチ無くして翻訳無しと言ってもいいでしょう。
なぜならリサーチをしなければ正確な翻訳はできないから。まさに木を見て森を見ず状態です。
同じ英文だとしても、その文章の前後には文脈があります。それを理解しなければ読み手は「なんか変じゃない?」と感じるわけです。
たまに翻訳機を使うと、変な表現だと感じることがありますよね?それはあなたは前後関係がわかってるけど、機械は分かってないから。
あなたが翻訳するときも、しっかり前後関係を理解しなければ、英文著者の意図とは異なってしまうし、読み手も意味を理解できないのです。
ですので前後関係、ストーリー全体、文脈を理解するためにリサーチが必要なのです。
文化的知識
翻訳においては、言語だけでなく、文化的背景やニュアンスも理解することが重要です。
例えば、日本人はあまり恋人に対して「愛している」と言いませんよね?しかし外国では「I love you.」を頻繁にいうのが普通です。
このとき「I love you.」を「愛してる」として毎度翻訳してたらおかしな文章になる可能性もありますよね?
このように英語圏の文化や習慣に精通していることが、より正確で自然な翻訳を可能にします。
専門知識
翻訳家は、専門分野の知識も持っていることが望ましいです。例えば、法律、医療、技術、ビジネスなどの専門分野で翻訳する場合、その分野の専門用語や概念に精通していることが必要です。
編集・校正能力
翻訳家は、自分の翻訳作業を適切に編集・校正できることが重要です。誤字脱字や文法ミス、不自然な表現を見つけ出し、修正する能力が求められます。
今後はAIが翻訳した文章を、より自然な形に編集・構成する能力が、9割以上の翻訳家の仕事になるかもしれません。
時間管理能力
翻訳業務では、締め切りを守ることが重要です。効率的に作業を進め、納期を厳守できる時間管理能力が必要です。
翻訳家になるための実践練習
翻訳の実践経験を積むことは、翻訳家としてのスキルを磨く上で非常に重要です。以下に、翻訳の実践経験を得る方法をいくつか紹介します。
- ボランティア翻訳:
ボランティア翻訳プロジェクトに参加することで、様々な分野の翻訳経験を積むことができます。NGOや非営利団体が、ウェブサイトや資料の翻訳を依頼することがあります。 - インターンシップ:
翻訳会社や出版社などでインターンシップを行うことで、翻訳業界の実務経験を得ることができます。また、実際の翻訳プロジェクトに携わることで、翻訳スキルや業界知識を磨くことができます。 - フリーランス翻訳:
フリーランス翻訳者として独立し、翻訳プロジェクトに参加することで、実践経験を積むことができます。フリーランス翻訳者向けのプラットフォームや翻訳案件を紹介するウェブサイトがあります。 - クラウドソーシング:
クラウドソーシングプラットフォームを利用して、翻訳案件に応募することができます。様々な分野の翻訳案件があり、自分に合った仕事を見つけることができます。 - 資料翻訳や研究論文翻訳:
自分の専門分野に関する資料や研究論文を翻訳することで、専門知識と翻訳スキルを同時に磨くことができます。 - ソーシャルメディアやブログの翻訳:
インターネット上の記事やブログを翻訳し、自分のウェブサイトやソーシャルメディアで公開することで、翻訳経験を積むことができます。
まとめ:まずはTOEIC950点を取ることから始めましょう
この記事では「翻訳家になるには?」について書かせていただきました。
多くの方が今英語の勉強中で、どうやったら翻訳家になればいいのか迷っている状態だと思いますが、
とりあえずTOEIC950点を取りましょう。
それを取らないと英語力的にも何も始まりません。
またTOEIC950点を取れば、翻訳以外の道も開けます。外資系企業に就職したり、海外に就職したり、自分で英語関連のビジネスを始めてみたりと、
今では想像もできないような明るい未来がきっとあるはずです。
だから絶対に950点はとりましょう!
「そんな高い点数無理だよ…」と思うかもしれませんが、実際900点台というのは勉強さえすれば誰でもいけるレベルです。
非効率な勉強だとしても、努力し続ければ絶対にいけるのです。
だからみなさんにはぜひ頑張っていただいて、道を切り拓いて欲しいと思います。
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