ツアーコンダクター(添乗員)に必要な英語力

仕事

この記事では「ツアーコンダクター(添乗員)になるために必要な英語力」について詳しく解説します。

具体的なTOEICスコアはもちろんのこと、実際にどんなシーンで英語を使うのか、英語のフレーズを交えながら紹介もしています。

ぜひ最後までご覧ください。

ツアーコンダクターとは?

ツアーコンダクターは、旅行客の安全や快適さを確保しながら、ツアー全体の進行をスムーズに行う役割を担っています。

具体的な仕事内容は、

  • 旅行スケジュールの管理
  • 交通手段や宿泊施設の手配
  • 旅行中のトラブル対応
  • 旅行客への情報提供
  • アクティビティの進行

など多岐にわたります。また、多くの場合、ツアーコンダクターは複数の観光地を訪れるツアーで働くため、広範囲の知識と経験が求められます。

観光ガイドとの違い

一方、観光ガイドは、特定の観光地やエリアに精通した専門家で、その場所の歴史や文化、アトラクションなどを旅行客に案内します。観光ガイドは、主に観光スポットでのみ働くため、その地域に特化した知識や情報が重要となります。

ツアーコンダクターの魅力は、国内外のさまざまな観光地を訪れ、幅広い文化や歴史に触れる機会が豊富であることです。さらに、ツアーコンダクターは旅行全体をサポートする役割を担うため、多様な業務に携わり、高い柔軟性が求められます。これにより、自分自身の成長やスキルの向上が期待できるのです。

観光ガイドと比較すると、ツアーコンダクターは旅行全体の責任者として、より幅広い業務を担当します。そのため、コミュニケーション力や問題解決能力、マルチタスク能力など、様々なスキルが求められます。これらのスキルは、他の職種への転職や将来のキャリア形成にも大変役立ちます。

ツアーコンダクターと観光ガイドの違いを理解した上で、どちらの職種が自分の興味や能力に適しているかを検討することが重要です。

ツアーコンダクターを選ぶべき人

ツアーコンダクターに魅力を感じる場合、多彩な観光地や文化を経験しながら、旅行客に最高の思い出を提供する喜びを感じられる素晴らしいキャリアが待っています。また、国際的な環境で働くことで、異文化コミュニケーション能力や外国語スキル、特に英語力を向上させることができます。

一方、観光ガイドに興味がある場合、特定の地域に精通し、その魅力を深く理解して旅行客に伝えることができる職業です。地域の文化や歴史に対する熱意を持ち、それを他人に伝えることが好きな人には、観光ガイドが適したキャリアと言えるでしょう。

最終的には、自分の興味やスキル、キャリア目標に応じて、ツアーコンダクターと観光ガイドのどちらの職種が適しているかを決めることが大切です。両職種ともに、旅行業界において重要な役割を果たしており、それぞれの魅力を最大限に活かしながら、旅行客に素晴らしい体験を提供することができます。

ツアーコンダクター(添乗員)にはTOEIC550点以上、英検2級以上が必要

海外旅行のツアーコンダクターは英語力が必須

ツアーコンダクターに必要な英語力は、主に職務内容や働く地域によって異なりますが、一般的には、英語でのコミュニケーションが円滑に行えるレベルが求められます。

TOEICスコアで示すと、600点以上が望ましいとされています。英検では準2級が必要でしょう。

ただし、国際線のツアーコンダクターや英語圏の国で働く場合は、さらに高い英語力が必要となることがあります。

例えば、国際線のツアーコンダクターや英語圏で働く場合、TOEICスコアで800点以上が望まれることが多いです。これは、ツアーコンダクターが現地のスタッフや観光客とスムーズにコミュニケーションをとり、問題やトラブルに対応できるようにするためです。

実際TOEIC600点持っている方ならわかると思いますが、そのスコアだと会話トレーニングをしてない限り、外国の人とコミュニケーションを取るのは難しいです。

800点レベルになると、語彙数も文法的知識も豊富で、リスニングスキルもある状態なので、外国人とのコミュニケーションも比較的円滑に行えるといます。

ただし、TOEICスコアだけで英語力を判断するのではなく、実際の会話力やリスニング力、状況に応じた適切な言葉遣いなども重要です。ツアーコンダクターには、英語を使って効果的にコミュニケーションできる実践力が求められます。

TOEICを活かせる仕事20選

国内向けツアーでは英語力は不要

国内向けのツアーでは当然ですが全て日本語で行われるので、ツアーコンダクターには英語力は必要ありません。

英語ができると有利な仕事22選

ツアーコンダクター(添乗員)はどんな時に英語を使う?

  1. 空港での受付業務

ツアーコンダクターは、旅行客が到着した際に空港で出迎えを行い、チェックインや手続きをサポートします。この際、英語を使って航空会社のスタッフと連絡を取り合ったり、旅行客の質問に答えたりすることがあります。

例: 「Could you please help our guests with their luggage?」「Is there any delay on flight ABC123?」

  1. ホテルでのチェックイン・チェックアウト

ツアーコンダクターは、旅行客がホテルに到着した際に、英語でフロントスタッフとコミュニケーションを取り、チェックイン手続きをサポートします。また、チェックアウト時にも、請求書の確認や精算を行う際に英語が必要になることがあります。

例: 「We have a reservation for 10 rooms under the name of “XYZ Tours.”」「Could you please confirm the total amount for the stay?」

  1. 観光地での案内

観光地でのガイド時には、英語で観光地の説明や歴史を伝えることが求められます。また、観光客が現地の文化や習慣について質問することがあるため、英語で適切な回答を用意する必要があります。

例: 「This temple was built in the 14th century and is known for its beautiful architecture.」「In Japan, it’s customary to bow as a greeting.」

  1. レストランでの注文

食事の際には、英語でレストランのスタッフとコミュニケーションを取り、旅行客のアレルギーや食事のリクエストを伝えることがあります。

例: 「One of our guests is allergic to nuts. Could you recommend a dish without nuts?」「Can we have separate bills, please?」

  1. 緊急時の対応

旅行中にトラブルや緊急事態が発生した際には、英語で現地の警察や病院と連絡を取り合い、適切な対応を行うことが重要です。

例: 「Our guest has lost their passport. What should we do to get a replacement?」「We need an ambulance. One of our guests has fallen and is injured

  1. 交通手段の手配と確認

ツアーコンダクターは、バス、電車、タクシーなどの交通手段を手配し、スケジュールや運賃を確認する際に英語を使うことがあります。

例: 「Could you please confirm the departure time of the train to Kyoto?」「How much would it cost to book a private bus for our group?」

  1. 地元のガイドやアクティビティの手配

現地のガイドやアクティビティを手配する際には、英語で詳細を確認したり、予約を行ったりすることが求められます。

例: 「We would like to book a guided tour of the museum for our group.」「Is it possible to arrange a traditional tea ceremony experience for our guests?」

  1. ショッピングエリアでのサポート

旅行客がショッピングを楽しむ際、ツアーコンダクターは英語で店員と交渉したり、商品の説明を求めたりすることがあります。

例: 「Could you please explain how to use this Japanese tea set?」「Do you offer any discounts for group purchases?」

  1. トラブルシューティング

旅行中に発生する様々なトラブルに対処する際にも、英語が必要となることがあります。例えば、旅行客が荷物を失くした場合や、ホテルの部屋に問題があった場合などです。

例: 「Our guest has left their bag on the bus. Can you help us locate it?」「The air conditioning in our room is not working properly. Could you send someone to check it?」

  1. 旅行客とのコミュニケーション

ツアーコンダクターは、旅行客のニーズや要望に応えるために、英語でコミュニケーションを取ることがあります。例えば、旅行のスケジュールやアクティビティに関する質問に答えたり、アドバイスを提供したりする場面が考えられます。

例: 「Tomorrow’s itinerary includes a visit to the fish market followed by a sushi-making class.」「I recommend wearing comfortable shoes for our walking tour of the city.」

ツアーコンダクターになりたい人がすべき英語学習

まずはTOEIC600点を目指そう

英語学習を何から始めていいか分からないという方は、とりあえずTOEIC600点を取ることから始めましょう。

そもそもTOEIC600点レベルの英語力がなければ海外旅行向けのツアーコンダクターは務まりませんので、まずはそこから始めるのがおすすめ。

またTOEICで高い点数を取れるようになれば、自動的に以下の能力も身についています。

  • リスニング力
  • リーディング力
  • 語彙力
  • 文法力

英語をペラペラ話せるレベルの能力ではないですが、それでもツアーコンダクターの仕事を募集している会社の採用基準には達するレベルになりますので、まずは600点を目標にしてみましょう。

ちなみに600点というのは難しい数値ではありません。努力次第で誰でも到達できるラインです。

私も昔はTOEIC300点台だったので、600点台は無理難題のように感じるのを理解できますが、本当に誰でも時間をかけ、努力すれば取れる点数ですので、ぜひ頑張ってください。

英会話スクールに通ってみよう

英会話力に関してはTOEICを勉強しただけでは身につきません。

TOEICでも基礎的な知識が身につき、それが英会話のベースとなる意味では、英会話力の向上につながるのですが、

やはりそれ以上に重要なのが、外国人と話すことです。頭にある知識を実際にアウトプットすることで英語力は身についていきます。

ですからアウトプットを増やすために英会話スクールや英会話カフェなどを利用するのはいいことです。

大手英会話教室だとマンツーマンレッスン5,000円以上するようなところもありますが、安いところだと2,000円台で受けれるところもあります。

またグループレッスンだと1回500円程度でレッスンを受けれますので、ぜひ自分に合ったところを見つけてください。

TOEICは転職で有利なのか?外資はいける?

留学してみよう

海外向けツアーコンダクターになるための英語力を付けるための方法として、留学は有効です。

英語圏の語学学校に通えば、インプットもアウトプットも同時に鍛えることができます。日本では自分でTOEICの勉強をして、同時に英会話スクールに通ったりしなければなりませんが、

語学留学をしてしまえば、それらがいっぺんに手に入る。これは大きなメリットでしょう。

また留学中は24時間ずっと英語に触れる環境にありますので、リスニング力の伸びも、スピーキング力の伸びも、日本での学習と比べて圧倒的に速いでしょう。

さらにヨーロッパ圏に留学した場合には、航空券が安いので多くの国に旅行する機会が得られるでしょう。

ツアーコンダクターは海外の様々な情報を知っていることで、より良いサービスをお客様に提供できますので、その意味でも留学は役立つでしょう。

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まとめ:英語は誰でも話せるようになる

この記事では「ツアーコンダクター(添乗員)に必要な英語力」について書かせていただきました。

ツアーコンダクターになりたいと考えている人の中には、ご自身の英語力を理由に諦めようと考えている人もいるのではないでしょうか?

確かに英語は難しいですよね。

しかし正しい勉強をすれば、英語は誰でも話せるようになります。

いや、正しい勉強法でなくても必死で努力をすれば自然とコツを掴め話せるようになります。

私自身、昔はTOEIC300点台でどうしようもないくらい英語が苦手だったのですが、今では900点を超えるスコアを持っています。

ですからみなさんも英語を話せるようになりたいなら、とにかく行動をしましょう。すると思いもよらぬ解決策が見えてくるわけです。

ぜひ頑張ってください。

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