この記事では「楽天に入社するために必要なTOEICスコアと英語力」について解説していきます。
楽天といえば社内公用語が英語であることで有名ですよね。また社員に高いTOEICスコアの取得を求めていることでも知られています。
そんな楽天に入社するにはどれくらいのTOEICスコアと英語力が必要なのか?
新卒の方も転職希望の方も気になっているところだと思います。
この記事では、そんな方々のために「楽天が求職者に求める英語力」「入社後に求められる英語力」「楽天における英語を使う業務」などについてお話しさせていただきます。
高いTOEICスコア・英語力がなくても楽天に入社可能だが…
結論、楽天に入社するのにTOEICスコアは必須ではありません。英会話が話せなくてもエントリーすることが可能です。
よく楽天で働くにはTOEIC800点が必要だと言われますが、そんなことはないのでご安心ください。
楽天の採用ページにも次のように書かれています。
Q. TOEICのスコアを持っていない。
A. スコアがなくてもエントリーが可能です。
Q. TOEICスコアが選考に影響するのか。
A. TOEICスコアのみで選考結果を判断することはなく、選考結果につきましては総合的に判断させていただいております。
そもそも楽天の事業の大半は国内向けです。楽天市場、楽天証券、楽天銀行、楽天モバイルなど国内のイメージしかありませんよね?
確かにスペインのサッカーチーム「バルセロナ」のスポンサーをしたり、海外投資は積極的に行なっていると思いますが、事業自体は日本が主体ですので、英語を使う機会は決して多くないでしょう。
ですから一時期、英語の社内公用語化や、TOEIC800点を持っていないと減給されるという話が有名になりましたが、実際はそこまで英語力は実務では必要がないということでしょう。
しかし内定後または入社後にTOEIC800点は必須
しかし仕事で英語を使う機会が少ないとは言っても、楽天では社員の場合英語ができないと減給される場合があります。
また新卒や転職の方で、TOEIC700点台などで内定した場合、入社までにTOEIC800点を取得しないと、最悪の場合内定取り消しになることが実際にあります。
事実楽天のHPには次のように記載されています。
Q. TOEICスコアが選考に影響するのか。
A. TOEICスコアのみで選考結果を判断することはなく、選考結果につきましては総合的に判断させていただいております。
ただし、ご入社までに800点を取得いただくことが必要です。
そのためのマイルストーンを適宜設けており、選考を進まれる中でご案内していきます。また、内定後も弊社より800点取得に向けてのサポートを行っておりますのでご安心ください。
またこれは少し古い記事ですが、採用におけるTOEICスコアについて、楽天グローバル人事部採用推進課採用グループマネージャーは次のように語っています。
Q. 英語力が足りない人は落としますか。
A. 当社は選考では英語の能力は見ず、あくまで参考情報です。我々がお願いしているのは、入社2週間前までにTOEICで800点とってくださいということ。とれない場合は内定を取り消します。
2015年4月入社の際は選考時点で800点未到達者が100人弱いましたが、最終的に全員入社までに800点を取得し入社しました。我々も勉強法をアドバイスしたり、TOEICを無料で受験できる仕組みを整えたりしてサポートしています。
その他、元社員の口コミなどをみてもTOEIC800点は必須と考えていいでしょう。
TOEIC800点に未達だと「内定取消」。これは結構厳しいですね。
その年によって採用基準は変わりますし、将来的にも変更点が出てくる可能性はありますが、
大きな方向性として楽天はグローバル化を推し進めており「新卒、転職問わず入社にはTOEICと英語力は求める」ということ。
ですから楽天に就職しようと考えている方は、いずれ必要となるので今のうちからTOEICおよび英語学習を進めておきましょう。
TOEICがないとどれほど減給されるのか?
少し減給しましたが、楽天ではTOEICスコアが足りてないと減給される可能性があります。
具体的には社員を役職ごとに4つのランクに分けられ、一番下のランクでも650点が必要とされています。さらに目標点数との開きによってゾーン分けされ、200点以上足りなかった場合には「レッドゾーン」に位置付けられ、減給されるそうです。
つまり一番下のランクの人が目標値である650点から200点低い数値である450点以下だと、減給されるということ。
これはNEWSポストセブン「社内英語化の楽天 TOEIC点数足りずに減給される社員は5%」からの引用です。
「社員はみんな飲みにも行かず、ゴールデンウィークに旅行にも出ずに必死で英語を勉強していましたよ。英会話学校に通ったり、無料電話の『スカイプ』を使ってカワイイ外国人女性から英語を学んだり……。一時は本社のある品川界隈の英会話学校は楽天社員ばかりいると噂にもなったほどです(笑い)」
2012年の記事にはなりますが、おそらく今でもこのような制度が続いていると考えるのが自然でしょう。
減給は最悪のケースだとしても、役職ごとに必要なTOEICスコアが求められているということは、足りてなければ昇進、昇給ができないという意味でもあります。
ですから、やはり楽天に就職するにあたり、新卒でも転職でも英語力は必須となります。
転職の場合はTOEICスコア600点でもOK?
転職の場合には、以下のように多少英語力が低くても入社可能となっております。
2021年現在、楽天に中途入社をする際に必要なTOEICスコアは下記です。
・メンバークラス:600点以上
・マネジメントクラス:650点以上
・幹部クラスは800点
それぞれ最終面接時までにクリアしていれば、正社員としての入社が認められます。
この情報は2021年のものなので、現在はどうなっているかは不明ですが、
転職の場合には、英語力よりも、その人が持っている能力を評価する可能性が高いです。
何らかの専門的なスキルがあって、楽天としてはその能力が欲しいから、多少英語力は甘くみる傾向があるのかもしれません。
しかしながら楽天の採用ホームページには次のように書かれていますので、英語力は入社後には求められるでしょう。
「ただし、ご入社までに800点を取得いただくことが必要です。そのためのマイルストーンを適宜設けており、選考を進まれる中でご案内していきます。また、内定後も弊社より800点取得に向けてのサポートを行っておりますのでご安心ください。」
楽天では外国人社員が増え、実務でも英語を使う機会が増えてる
この記事の中で「楽天は国内事業が中心で、会社で英語を使う機会はあまりない。」と書きました。
またニュースやSNSでも、結局日本語を話して仕事をしていると、ネタにされたりしていますが、
近年では実際に英語を使うシーンも増えているようです。
その根拠に楽天では従業員の国籍比率で、外国人が20.4%となっております。
そして2017年からスタートした、通信事業(現:楽天モバイル)では、50を超える国と地域の従業員が一致団結して、無謀な挑戦とも言われた事業を軌道に乗せて行きました。
このように国内事業でありながらも、海外から優秀な人材を積極的に採用しているため、英語でのコミュニケーションが必要なシーンは増えています。
今後はアジアや欧米での事業拡大も行なっていくでしょうから、ますます英語の必要性は高まって行きます。
ですから新卒の方も、転職の方も楽天で働くなら英語は避けて通れないと考えましょう。
日本国内の事業で勝つために、英語を公用語化?
そもそも楽天はなぜ英語を公用語化したのでしょうか?
一言で言えば「グローバル企業として成長したい」となるわけですが、目先のことで言えば
日本国内の事業で勝つためです。
「国内向け事業なのに、英語?どういうこと?」と思いますよね。
でも実は競争力を持つためには、これがとても重要。
なぜなら英語が話せる会社になることで、優秀な人材を世界中から集めることができるから。
よく「日本には優秀なエンジニアがいない」という話を聞きませんか?
実際日本の大学はエンジニアを育てるための場所としてほぼ機能していませんから、優秀な人材は少ないのです。
その一方で需要は高まっているため、多くの企業で優秀な日本人エンジニアを取り合っている状況です。
しかし世界中には優秀なエンジニアが溢れています。
ですから英語が使える会社であれば、そうした人材を他社よりも容易にそして安価に集めることができる。
これがサービスレベルの向上と、コスト低減となり競争力につながるのです。
こうした理由から、楽天は英語を公用語化したという側面もあるわけです。
そう考えると2012年に公用語化したというのはとても先見性がありますよね。今も少しバカにされたりしてますが、数年後楽天の評価は大きく変わっていると思います。
まとめ:楽天から転職する場合でも英語力は活きる
本記事では楽天に就職する上で必要なTOEICスコアと英語力について解説させていただきました。
「日本で仕事するのに、なんで英語の勉強をしなきゃいけないの?」と思ってた方も、楽天が英語を公用語化した一部の理由がわかったのではないでしょうか?
それでも使うかわからないのに、それも入れるか分からない会社のために英語の勉強するのは面倒だな…と考えてる方の方が多いでしょう。
しかし私は英語を勉強するメリットはとても大きいと考えています。
私自身、20歳から英語の勉強を始めて、確実に人生が変わりました。周りの人を見ていても、英語ができることでより自由な人生を生きれている人が多い印象です。
みなさんの人生も確実に可能性が広がります。例え楽天に入社できなくても、勉強した英語力は確実に他の会社や、分野で生きるでしょう。
ですから今後もぜひ英語学習は続けて欲しいと思います。
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